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はじめに:サービス業を辞めた後の私
私が転職活動を始める少し前、サービス業を辞めた後のこと。
地元の銀行に行ってiDeCoの口座を作り、全てを定期預金にしました。
もうこの文章だけで分かる人には分かる……大失敗ですよね!
なぜ急にiDeCo?企業DCと自動移管の話
お金への意識が急に高まったわけではありません。
退職時の資料に企業型DCを移管しないと一定期間で資格喪失者となり、そうなった場合のデメリットが書かれていた為、焦った私は「とりあえず手続きしなきゃ」と動きました。
入社時に説明があったはずなのに、私はきちんと理解していなかったのです。
- 運用されない(元本保証なし)
- 手数料が毎月引かれる
- 資産が目減りする可能性が高い
- 将来的に年金受け取りに支障が出ることも
無知ゆえに「まず銀行」へ:全額を定期預金に
当時の私は、お金のことはとりあえず銀行へ、ネットの情報は難しそう、証券会社はお金持ちが行く場所……そんな思い込みの塊。
新卒で5年間働いた退職金をゼロにするのはもったいないから、企業DCと同じ地元銀行でiDeCoを開設。
しかも“安全”だと思って全額を定期預金に。今思えば、ここが最大の機会損失でした。
数字で見る「もったいなさ」(月額・初回・期待リターン)
実際の数字を入れると、「安全のつもり」がどれくらい差になるかがはっきりします。
項目 | 地方銀行(定期預金) | イオン銀行iDeCo(定期預金) | ネット証券(投資信託) |
---|---|---|---|
月額口座管理手数料 | ¥490 | ¥171 | ¥171 |
初回手数料 | ¥2,829 | ¥2,829 | ¥2,829 |
金利・期待リターン(年) | 約0.02%(2017年頃の定期金利) | 同上 | 例:3〜5%(低コスト指数連動の長期平均イメージ) |
10年後の元本200万円イメージ | ≈¥2,004,000(利息わずか+管理費差し引き前後) | 同上 | ≈¥2,300,000〜2,500,000(複利での目安) |
※ iDeCoの移管手数料は一般に4,400円前後かかります(金融機関により異なる/表からは除外)。
※ 上の利回りはイメージ。実際は複利・コスト・商品差・相場で変動しますが、「何も得ない=機会損失」の大きさを伝えるための比較です。
同期A子との再会で視点が変わる
転職して1年ほど経った頃、たまたま同期のA子と飲みました。退職金の愚痴をこぼす私に、A子は
「ちゃんと投資するところ選べば、今すごく増えてるよ」と笑うんです。
本当なら「教えて!」と言えばよかった。でも当時の私は
「投資なんてお金が減るかもじゃん…怖いよ」と否定して、会話をそこで止めてしまいました。
本で学び始めた理由と最初の一歩
飲み会の後、少し後悔。だけど「否定しておいて今さら聞く」のが気恥ずかしくて、まずは本で勉強することに。
ネットは情報が多くて辛いから、1〜2冊で全体像を掴むほうが性に合っていました。
📚 iDeCoや投資の入門書を探す(Amazon)
※ Kindle Unlimitedなら月額で複数冊読めます。書店でパラ見→自分の読みやすい本を選ぶのも◎
iDeCo移管:費用感と決断
勉強してまず分かったのは、地銀の高い月額管理費を払い続けていたこと。
それで「せめて安いところへ移管しよう」と決めました。
補足:iDeCoの移管手数料は一般的に4,400円前後。手間と時間もかかります。
当時イオン銀行を選んだ理由/今の考え
- 手数料を優先しつつ、商品数が絞られていて迷いにくいこと。
- ショッピングセンター内で土日・夜も窓口相談OKの心理的ハードルの低さ。
- ステージ制で預金金利が上がるなど、当時の私に分かりやすい“お得感”。
最初は先進国株・日経225・一部預金の3分割で開始。
その時、窓口で旧NISAの話も聞き、じゃあついでにということで月5千円から始めました(今思えば少なすぎた…)。
いまの私ならネット証券+低コスト投信が第一候補。ただ、当時の価値観にはイオン銀行がぴったりでした。
大事なのは“どこから始めたか”より、知って見直せるかだと今は思います。
コロナ禍の評価損と、続けた先で得たもの
コロナが流行し始めた頃は評価損が怖くてたまらない時期。もしiDeCoが自由に引き出せたら、私はやめていたかもしれません。
でもiDeCoは60歳まで原則引き出せない。やめても管理費はかかる。つまり「放置するしかない」。
その結果いまは運用金額と評価益が同じくらいまで回復・成長。皮肉だけど、“引き出せない”が初心者の味方になりました。
NISAとiDeCoの違い(“引き出せない”は初心者の味方だった)
項目 | NISA(新) | iDeCo |
---|---|---|
目的 | 資産形成(いつでも売却可) | 老後資金(原則60歳まで引き出し不可) |
税制 | 運用益・配当が非課税 | 掛金が所得控除+運用益非課税 |
自由度 | 商品豊富・流動性高い | 商品は機関ごとに限られる・流動性低い |
初心者との相性 | 始めやすいが怖くなると売りやすい | “引き出せない”が継続を助ける(私にはプラス) |
いまの運用:iDeCo月2万円、受取の考え方
- 掛金:月2万円で継続中。
- 退職金は中小企業規模で想定(合計6~800万円見込み)。
- 受取プラン:退職金+iDeCoの一部を一時金で、退職所得控除の活用を検討。
※ 税制は将来変わる可能性あり。最新制度で再検討予定。
まとめ:あの時の“とりあえず”から抜け出すまで
- 「銀行で定期=安全」は“機会損失”というリスクを見落としがち。
- 移管は4,400円前後の手数料や手間がかかるが、知って選び直す価値は大きい。
- 引き出せないiDeCoが、私には「続ける力」になった。
- 今の私はNISAをネット証券+低コスト投信を基本に、iDeCoはイオン銀行のまま月2万円でコツコツ。
📌 よくある質問(iDeCo編)
Q. iDeCoの移管作業はネットですぐにできますか?
残念ながら、iDeCoの移管手続きは現状すべて書面で行う必要があります。
証券口座の移管のようにネット完結はできず、加入者資格の確認や年金基金側での処理があるため、
申込書の記入・郵送が必須です。
手続き完了まで1〜2か月ほどかかるのが一般的です。
Q. なぜイオン銀行のiDeCoから証券会社に移さないのですか?
私の場合、今の運用益がもったいなくてそのままイオンで続けています。
イオン銀行のiDeCoはみずほ銀行が運営管理機関となっていますが、手数料や商品ラインナップに大きな不満がなければ、
無理に移管する必要はないと思っています。
また移管には時間と手間がかかる上、資産が一時的に現金化されるため、運用が止まる期間があります。
いったん複利をリセットさせて移管させることにそこまで大きいメリットが無いと思っています。
※ 本文は個人の体験と学びです。手数料や商品、制度は各社・時期で異なります。必ず最新の公式情報をご確認ください。
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